医療法人幸篤会 冨田整形外科 藤金,若葉,鶴ヶ島市 整形外科 麻酔科 ペインクリニック

 

衝撃波治療について

衝撃波療法

衝撃波とは

”音速を超えて伝播する圧力波”と定義されていますが、自然界の身近なところでは、雷や音速の飛行機などでも発生する圧力の波です。

衝撃波治療とは

医療機器によって高出力の音波(圧力)を、痛みの部位に照射する整形外科では新しい治療法です。もともとは腎臓・尿管などに体内にできた結石を外科的手術をおこなわず、粉砕出来る治療方法として使われておりましたが、ヨーロッパを中心に普及し足底腱膜炎など多くの疼痛性疾患 の除痛を目的とした治療とともに、自由神経終末の変性、疼痛伝達物質の抑制、血管新生を誘導し組織修復を促すことが分かっています。
薬剤を使用しない為、小児にも安心して治療が出来、スポーツ選手にもドーピングなどの心配がないので、欧米ではスポーツ選手を中心に低侵襲で安全かつ有効な治療法として広まっています。

・足の裏、踵の痛み
足の裏やかかとが痛い、朝の起床時に立ち上がりの最初の一歩で踵をついた際に強く痛みが出る、このような症状は「足底腱膜炎(そくていけんまくえん)」と呼ばれる足の裏のの疾患が原因かもしれません。
・足底腱膜炎とは、つま先から踵(かかと)まで足の裏を縦に走っている足底腱膜という分厚い膜が踵にくっつくところが炎症している状態です。立ち仕事の多い中高年の女性や、若い男性のスポーツ選手などにも時折見られます。
・原因
・足底腱膜は踵とつま先の間に弦のように張っており、衝撃吸収をしているとされておりランニングや体重増加などで足底腱膜に多くの負担がかかると、かかとの付近で小さな損傷が起きます。

機器について

・(集中型)体外衝撃波治療器エイポス ウルトラ
・(拡散型)圧力波治療器ショックマスター

当医院では、患者様の症状に合わせて、拡散型、集中型の2つの異なる機器を用いて、患者様一人ひとりに最適な治療方法をご提供出来るように努めております。
自由診療の治療に関しましては、ご相談ください。

(拡散型圧力波治療機)ショックマスター

・世界65カ国で広く使用されている拡散型圧力波治療器
・拡散型の為、ターゲット範囲が広範囲におよび、首から足底まで、全身の筋・腱の治療に有効です。

(期待される事)

・代謝活性の刺激
・微小循環の改善
・筋緊張緩和
・血液循環の改善
・トリガーポイントの治療
・疼痛緩和

(治療の特徴)

・1回の治療時間は2分から5分程度で、治療中にだんだん痛みを感じなくなり、治療終了時には、痛みが軽くなる。(4~6回の通院で終了)

(安全性)

・薬剤などは使用しないので、副作用などはほとんどありませんが、稀に痛みが強くなることもありますが、治療を重ねる事でだんだん軽くなります。
(効果、副作用には個人差があります)

(その他)

・骨粗鬆症、捻挫、肉離れなどの急性疼痛症や有熟期の方は受けられません。
(医師にご相談下さい) 

(体外衝撃波疼痛治療装置)エイポス ウルトラ

・患部となるターゲットの大きさは卵1個分程度で、局所集中型の治療機器です。
・難治性の足底腱膜炎に有効で、2013年からは保険適応が認められています。

対象疾患

(保険適応)

・難治性の足底腱膜炎

(治療の特徴)

・1回の治療時間は約30分程度です。
・外来での治療が可能で薬剤や麻酔などは不要ですので、治療後も歩行が可能です。
・一般的に2~3回の繰り返し治療で効果が確認されていますが、完全なる除痛を保証するものではありません。また患者様により、その効果や治療期間が異なります。

(安全性)

・副作用の事例はほとんど報告されていませんが、諸外国の治療データでは稀に、治療時の痛み・不快感、治療後の一時的な疼痛悪化、治療部位の浮腫、点状出血、内出血、湿疹などが、起こる可能性がありますが、いずれも一時的なものと言われており、比較的安全性の高い治療法として国内外で実施されています。

(その他)

・自費での治療に関しては、医師にご相談下さい。